朝のドタバタの中、つい口から出てしまう言葉

「もー!ちゃんとして!」

言った後で「また言っちゃった・・・」と自己嫌悪。
でも、子どもは全然「ちゃんと」してくれない。

だから、さらに「なんで、ちゃんとできないの!?」
「ちゃんとしてっていつも言ってるでしょ!」と・・・

そんな経験、ありませんか?

親が思う「ちゃんと」とは!?

私たち大人が言う「ちゃんと」には、

長年の経験で培われた「当たり前」が詰まっています。
でも、子どもにとっては、その「当たり前」が全く見えていません。

子どもにとって「ちゃんとしなさい」は、「なんかよくわからないけど、

ママが怒っている言葉」でしかないのです。

具体例

【よくある「ちゃんと」の場面①】着替え編

ママが言う言葉:「早くちゃんと着替えなさい!」

ママの思う「ちゃんと」とは

    ・下着を着て、シャツの前後を間違えずに着る。

    ・ズボンを履いて、靴下も左右正しく履く。

    ・脱いだパジャマは畳んでカゴに入れる。

    ・これら一連の動作を、テキパキと終わらせる。

子どもの思う「ちゃんと」とは

    ・とりあえず服を着ようとしている。(シャツが裏返しでも気にしない)

    ・ズボンを履こうとしている。(片足だけ入っている)

    ・パジャマはその場に脱ぎっぱなし。

子どもは「着替え」というミッションを自分なりに遂行しているつもりなのです。

【よくある「ちゃんと」の場面②】食事編

ママが言う言葉:「ちゃんと座って食べなさい!」

ママの思う「ちゃんと」とは

    ・椅子にお尻をつけて座る。

  ・足をブラブラさせない。

  ・お箸やフォークを正しく使って、口に運ぶ。

  ・食べ物で遊ばない。

・こぼさないように食べる。

子どもの思う「ちゃんと」とは

・椅子に座っている。(膝立ちでも座っているうちに入る)

 ・ご飯を食べている。(手づかみでも、遊びながらでも食べている)

 
子どもは「食事」という行為を自分のできる範囲でやっているだけなのです。

【よくある「ちゃんと」の場面③】お片付け編

ママが言う言葉:「ちゃんとお片付けして!」

ママの思う「ちゃんと」とは

   ・おもちゃを種類別に分ける。

   ・ブロックはブロックの箱に。

   ・絵本は本棚に。

   ・元の場所へすべて戻す。

子どもの思う「ちゃんと」とは

   ・目についたおもちゃを、とりあえず一つの箱に全部つっこむ。

  ・一番大きなおもちゃを一つだけ動かして「終わったよー!」と報告。

子どもにとって「片付け」は、床から物がなくなればOKくらいにしか思っていません。

「ちゃんと」の落とし穴

怒りスパイラル

1)「ちゃんとしなさい!」と指示
2)子ども、自分基準で行動
3)親の期待を満たさず叱られる
4)子ども「どうしたらいいの?」と思考停止
5)さらに「だからちゃんとしてってば!」

怒りのループ完成。
お互いストレスだけが蓄積します。

イライラスパイラルから抜け出す方法

それは、「ちゃんと」を具体的な言葉に翻訳してあげること。

子どもは、何をすればママが喜ぶのか、どうすれば「できた!」と褒めてもらえるのかが分かれば、驚くほど動いてくれます。

「ちゃんと」の翻訳例

「ちゃんと着替えて!」

    →「まず、パンツを履こうか。次は、くまさんの絵が前になるようにシャツを着てみよう!」

「ちゃんと座って食べて!」

    →「お椅子に、お尻をぺったんこできるかな?足は床につけようね」


「ちゃんとお片付けして!」

    →「赤いブロックを、この赤い箱に全部集めてみよう!よーいどん!」

    →「次は、車のミニカーを駐車場(青い箱)に停めてあげようか」

ポイントは、一回に一つづつ指示を出すこと。
そして、できたら「すごい!できたね!」と、行動そのものを褒めてあげることです。

まとめ

「ちゃんとしなさい」は、忙しいママが思わず頼ってしまう便利な魔法の言葉です。

でも、「ちゃんと」は魔法の言葉ではありません。
その言葉は子どもの思考を止め、ママのイライラを増やすだけ。

最初は面倒に感じるかもしれません
でも、「ちゃんと」を具体的な言葉に翻訳するだけで、子どもは「何をすればいいか」を理解し、自信をもって行動できるようになります。

それが、親子のストレスを減らし、子どもの「できた!」を増やす近道です。

さあ今日から、「ちゃんとしなさい!」を 「パジャマを裏返さずにたたもうね!」に置き換えてみませんか?

ママも完璧じゃなくていいんです。
親子で一緒に「できた!」を一つずつ増やしていきましょう!!