家族会議って聞くと「堅苦しい」、「面倒臭い」なんて思うかもしれません。

また、家族同士だと感情的になったり、甘えであったり、意見が平行線やぶつかり合うなどスムーズに進行するのは難しいこともあります。

しかし、ファシリテーションの技術を使えば、家族会議はもっとスムーズで有意義で楽しい時間となっていきます。

ファシリテーションとは?

簡単に言うと「みんなの意見をうまくまとめる方法」のことです。

家族の意見を引き出し、話し合いを円滑に進めるための支援の技術です。
ファシリテーター(話し合いを円滑にする人)は中立的な立場から、以下のような役割を果たします。

  1. 家族全員が平等に発言できる環境を作る
  2. 話し合いの目的を明確にし、家族の理解を促す
  3. 家族の意見を整理し、共通の理解に導く
  4. 時間管理を行い、話し合いを効率的に進める

家族会議進行の10ステップ

1. 会議の目的を明確にし準備をする
まずは、家族会議の前に準備をしましょう。
進行役である「ファシリテーター」を決め、中立的な立場で会議を進行することで、活発な意見交換を促し、スムーズな合意形成を目指します。

たとえば、

「 昔は良かったものも、時代や家族に合わせてアップデートする必要が出てくるよね!家訓を見直して、家族みんながもっともっと幸せになろう!」

という目的を決めたとします。

事前準備として現在の家訓を大きな紙に書いて、壁に貼っておきます。
家族全員で会議の目的を共有することが大切です。

2. 安全な環境づくり
家族全員が自由に意見を言えるよう、批判や否定をせずに互いの意見を尊重する雰囲気を作ります。

・アイスブレイクの時間を設ける
・「批判しない」「人の意見を最後まで聞く」などのグラウンドルールを設定する。

3. 時間管理
家族会議には終了時刻を設け、その時間に向けて効率的に進行することが大切です。
そのために、話し合うポイントを絞ります。
それぞれのポイントに対して時間を割り振り、タイムキーパーを設けると良いでしょう。

4. 意見を出し合う
話し合うポイントが決まったら、家族みんなで意見を出し合います。
ファシリテーターは、一人ずつ意見を言えるようにします。
誰か一人だけが話すのではなく、みんなが自分の意見を言えるようにしましょう。
このとき、「話すボール」を使うといいかもしれません。
それを持った人だけが話しをできます。

小さな子も発言できるよう促していきます。
みんなが納得できる家訓を作るためには、みんなの意見を聞くことが必要です。

5.お互いを尊重する
話し合いの中では「だれもが大切な意見を持っている」という気持ちを忘れないようにしましょう。
パパやママだけでなく、子どもの意見もとても大切です。

6.意見を整理する
意見を付箋等に書き出して、カテゴリー分けしていきます。

7. 家訓の見直し部分を決めよう(共通の理解)
カテゴリー別にみんなで再度話し合い、新しい家訓を決めていきます。
できるだけ全員が納得する形で合意を目指し、完全な一致を求めなくても、妥協点を見つける努力も重要です。

またみんなが守れそうで、家族が幸せになれると思われることが大切です。
ファシリテーターは進行を円滑にします。

8.楽しく締めくくろう
会議の最後は、みんなで拍手をしたり、ハイタッチをしたりして、楽しく終わりましょう。

9. 家訓を実践しよう
新しい家訓ができたら、みんなで実践してみましょう。
うまくいかないこともあるかもしれませんが、家族で助け合いながら、新しい家訓を守っていきましょう。

10.次回の家族会議へ
実践して目標が高すぎてみんなが守れない場合や実効性が乏しい場合は次回の見直す課題にします。

まとめ

ファシリテーションを使って家族会議を行うと、子供たちも楽しみながら、またみんなが気持ちよく話し合えます。

重要なのは、一人一人の意見を大切にすることと、みんなで協力して決めることです。

家訓の見直しだけでなく、家族旅行の計画や家事の分担など、いろいろな話し合いにこの方法を使ってみてください。
きっと、家族の絆がもっと深まりますよ!


みなさんも、ぜひ楽しい家族会議にチャレンジしてみてください!

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