子育ての中で、イライラしたり、思うように子どもが言うことを聞いてくれなかったりする経験は誰にでもと思います。

そんな時、私たちが見直すべきは「親子の信頼関係」かもしれません。

信頼関係とは?

信頼関係とは、子供の気持ちを理解し、尊重することから生まれる深い絆のことです。

親子関係において、この信頼が築かれていると、子どもは安心して心を開き、自分の気持ちや考えを話しやすくなります。

信頼関係がもたらすもの

親子間での信頼関係は、単に仲が良いだけではありません。

お互いの意思疎通がスムーズになり、心が安定して、結果としてイライラが少なくなります。

信頼できる関係があれば、子どもは安心して自分の気持ちを表現でき、親もそれを理解しやすくなるのです。

・子どもが素直に自分の気持ちを話してくれるようになる
・親の言葉に耳を傾けやすくなる
・お互いを理解しようとする姿勢が生まれる
・反抗期でも対話ができる関係が保てる
・親子でより深い絆が築ける
・お互いを思いやる気持ちが育つ

信頼関係を築くためのポイント

では、親子の信頼関係を深めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
いくつかのポイントを挙げてみます。

傾聴の力

信頼関係を築くうえで、大切なのが「傾聴」です。

「傾聴」とは、ただ単に話を聞くのではなく、子どもの言葉の裏にある気持ちや考えを理解しようと努めることです。

表面的な内容だけでなく、その背後にある感情や意図を理解しようと努める姿勢が求められます。

子どもが何かを話したときに、耳を傾け、共感し、否定せずに受け入れることで、子どもは安心感を覚えます。

傾聴のポイント

  • 相手の目を見て、しっかりと向き合う
  • 話の腰を折らず、最後まで聞く
  • 表情や態度で興味を示す
  • 応答する際は相手の感情を受けとめる

例えば、子どもが「宿題したくない!」と言った時、「早くしなさい!」と頭ごなしに叱るのではなく、「宿題、やりたくない気持ちなんだね!何かあったの?」と子どもの気持ちに寄り添ってみましょう。

  • 目を見て、頷きながら話を聞く
  • 判断したり、否定したりせずに、子どもの言葉を受け止める
  • 「そうなんだね」「つらかったね」など、共感の言葉を伝える

子どもは、自分の気持ちが受け止められたと感じると、安心して心を開き、親との距離を縮めてくれます。

アイメッセージを活用

傾聴と並行して、コミュニケーションに「アイメッセージ」を取り入れることも効果的です。

「アイメッセージ」とは、「あなた」を主語にするのではなく、「私」を主語にして、自分の気持ちを伝えるコミュニケーション方法です。

「私は〜と感じる」「私は〜と思う」と自分の感情や考えを主体にして伝える方法です。

これにより、相手を責めることなく自分の気持ちを素直に伝えることができ、「あなたは〜だ」などのユーメッセージによって起こりがちな対立を避けることができます。

子育てをしていると、どうしても自分の感情が先に出てしまうことがあります。
「また〇〇しないの?」とイライラする気持ちをぶつけるのではなく、自分の感情を伝えるアイメッセージを使いましょう。

【NGな例】
「また散らかして!いい加減にしなさい!」

【アイメッセージの例】
「おもちゃが散らかっていると、お母さんは片付けるのが大変で困っているの〜」

このように伝えることで

・子どもの反発が少なくなる

・親の気持ちが伝わりやすい

・解決策を一緒に考えられる

実践するためのステップ

  1. 日常の中で聴く時間を確保する:忙しい中でも、子どもとのコミュニケーションタイムを設けましょう。
  2. 子どもの話に耳を傾ける:子どもの話を心から楽しむ姿勢を持ちましょう。
  3. 感情を共有する時間を作る:体験したことや感情を共に話し合う時間を持ち、親も子も学べる場にしてみてください。
  4. 失敗を恐れず試してみて続ける:最初はうまくいかなくても、継続していくことで次第に効果が見えてきます。

まとめ

子育ては一筋縄ではいかなく、信頼関係を築くには時間と根気が必要です。

傾聴とアイメッセージを活用することで、お互いの信頼関係を深めイライラしない心穏やかに育児を楽しむことができるようになります。

完璧な親子関係を目指す必要はありません。

少しずつでも実践を続けることで、確実に変化は訪れます。

皆さんも、今日から傾聴とアイメッセージを意識して、イライラしない子育てを始めてみませんか?

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